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エチオピアの首都アディスアベバにて、理科教師として活動する青年海外協力隊員のブログです。

チャイナ!ニーハオ!と呼ばれる国

エチオピアに来て約1ヶ月。この国で歩いていると必ず、チャイナ!ニーハオ!と子どもから声をかけられる(たまに大人も)。

エチオピアにいるアジア人 

 エチオピアの首都にいるアジア人は、中国、韓国、日本が主だ。日本はJICA関係者、ボランティアや援助企業。 韓国はKOICAのボランティア等、中国は援助企業など(まだ詳しくないので正確ではない)。このように、アジア人は中国人だけではないのに、なぜチャイナと呼ばれるのか。

 チャイナと呼ばれる理由

 これには、アジア人の顔が似ているだけではない大きな理由がある(と思う)。エチオピアには中国の作った鉄道、高速道路や舗装道路がたくさんあるアフリカ連合AU)の本部はエチオピアにあるのだが、その本部の建物も中国の支援で建設されている。エチオピア人たちの中には、中国によって自分たちの生活が便利になっているという実感があるのだと思う。逆に言うと、日本の援助の影響が強ければ、中国人も韓国人もJAPAN!と呼ばれていたのかもしれない。日本も協力隊は40年以上の歴史があるし、専門的にも多くの援助をしているはずだが、それだけ中国のインパクトが強いのだろうと思う。 

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首都はもちろん、地方に行っても整備された道路が見られるようになっている。

呼ばれたらなんと答えるか

 では、チャイナ!と呼ばれたらどうするか。人によっては"チャイナあいだらふん!ジャパナウィー!(中国人じゃない、日本人だ!)"と言って訂正する人もいる。僕もたまには訂正するが、挨拶だけして無視することも多い。正直に言うと、いちいち訂正するのは面倒なことも多い。 だけど、中国人ではないし、なにより日本人がボランティアに来ているんだよってことを示すためにも、現地の人に理解してもらうためのちょっとした説明の努力も必要なのだと思っている。こうやって毎日チャイナチャイナと呼ばれていると、中国の世界に対する影響力が垣間見えてちょっと悔しい気持ちになる。 自分たちも頑張らなくちゃなあ、と感じる。

 

 ちなみに、宿泊地周辺のお店の人に聞いてみると、日本人は現地語を話そうとするから好感が持てるということを言っていた。この国の先輩JICAボランティアが現地に入り込んで生活している証だろうと思った。

 正式な配属まで1週間。せめて自分の配属先周辺では、JAPAN!と呼んでもらえるように活動を頑張っていきたいと思う。

 

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首都アディスアベバは、高層ビルが建ち並び、近代化が著しい。