2010年 エチオピア新年です。Happy Ethiopian New Year!!
9月11日、エチオピアは2010年になりました(西暦2017年9月11日現在)。もうすぐ滞エチ2年になりますが、未だに不思議な感覚です。
まだ2010なのは何故か?
このブログでも何度か触れてきましたが、エチオピアにはエチオピア暦という独自の暦が使われています。エチオピア正教会とキリスト教の間で、キリスト生誕日の解釈の違いがあるため7年の乖離ができたのです (一般的なキリスト教は西暦0年を、エチオピア正教会は西暦7年を0としている)。エチオピア正教会では9月11日(閏年は12日)がウンコタタシ (እንቁጣጣሽ)と呼ばれる新年の正月にあたります。
エチオピア 新年の過ごし方
エチオピア正月の朝は、少し寒くて、日も登っているのにとても静かで、日本の正月を思い出すような雰囲気でした。商店も閉まり、歩く人も普段の一割くらいだったでしょうか。大晦日の夜は、私の家の敷地では大家さん一族が焚き火をしてその周りを踊りながら回って一晩中騒いでいました。新年の祭は、9月27日(または28日)に行われる「マスカル祭」(十字架挙栄祭) が有名です。正月からこのマスカル祭が終わるまでは、あまり仕事も手に着かず正月の余韻を楽しむようです。ビールに描いてある黄色い花はマスカルフラワー(またはアディ・アベバ;新しい花)といって、9月10月に咲く花でこれもエチオピア人が好きな物の1つです。アディスアベバではまだ咲いていません。
世界の正月
中国の旧正月(太陰暦の1月。西暦1月から2月の付近)は結構有名な話ですね。中国大陸・香港・台灣・韓国・ベトナム・モンゴル・ブルネイや華僑の人が多い国・各国の中華街では、現在でもグレゴリオ暦の正月よりも重要なイベントのようです。また、調べてみると、正教会のうち、ロシア正教会、エルサレム総主教庁、グルジア正教会、セルビア正教会では1月14日が正月となっているようです。さらに、仏教では4月が正月になっているということは初めて知りました。
JICAでも記事になっています。世界には色々な正月があるようです。
世界の「新年」−こんな新年、ご存知ですか?−(前編) | 2015年度 | トピックス | ニュース - JICA