植民地化を免れた戦い ー アドワの戦い Battle Of Adwa
アドワの戦い Battle Of Adwa
今週3月1日は、「アドワの戦い記念日」ということで、エチオピアは祝日でした。アドワの戦いとは、第一次エチオピア戦争中の1896年、イタリアの侵攻を退けた戦いです。実際には、その後の第二次エチオピア戦争で敗れ、1936年から1941年、5年間だけイタリアの支配下に入ります。
イタリアの面影
生活しているとイタリアの名残が所々あるように思います。
イタリア料理
唯一、現地の庶民的なレストランでも食べられる海外の食べ物というのが、イタリア料理です。首都や地方の主要都市では、ピザやラザニア、パスタが食べられます。特に、パスタはよく食べられていて、インジェラ(エチオピアの主食)にパスタを乗せる食べ方をしています。バルバレという辛いスパイスが大量に入っていることが多いのと、炭水化物と炭水化物の組み合わせなので、日本人の評判はあまりよくありません。。しかし、ピザは日本より美味しいんじゃないかと思うくらいのお店もいくつかあります。
ピザ パスタとインジェラ
イタリア語
首都や地方都市では、「マルカート」(イタリア語で市場)、「ピアッサ」(広場)という地名をよく聞きます。首都のマルカートは、東アフリカ最大の市場と言われ、生活用品から電気・工具などなんでも安く手に入ります。一部のガイドブックにも載っている通り、迷宮のような雰囲気があり、スリも多く、旅行者だけでは絶対にいけないと思います。しかし、本当に様々なものが売っているので、理科隊員も実験・教材用の材料を買いに行っています。変わったものだと、棒状の硫黄、岩塩、鉱物、空き瓶(リサイクル)、革製品用の皮、なんかがあります。現地の人は、一般人より業者が多い印象です。
挨拶でも、知人と会ったとき、分かれる時には、「Ciao」(チャオ)を使うことが多いです。もちろん、アムハラ語(エチオピアの言語)にも挨拶はあるのですが、Ciaoは現地の人も本当によく使います。
また、Rの発音が巻き舌になります。「ハンバーガー」は「ハンバルガル」、「スポーツ」は「スポルト」になります。
アフリカで唯一、植民地化を免れた国
話がそれましたが、、、このように植民地に編入された史実・そしてイタリアの面影はあるのですが、アドワの戦いによって、「エチオピアは欧州列強による植民地化を回避することができたと評価」(wikipedia)されています。これがエチオピア人の大きな誇りとなっています。
実際、エチオピアには独自の文字「ゲエズ文字(フィダル)」が残っており、独自の文字が廃れてアルファベット表記が多いアフリカ諸国の中では、非常に珍しい存在で、誇るべき文化の1つだと僕は思います。このように他のアフリカ諸国に比べると、やはり植民地化による影響は少ないのだろうと感じます。