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Tana-mar.blog

エチオピアの首都アディスアベバにて、理科教師として活動する青年海外協力隊員のブログです。

エチオピアの学校に思うこと

 久しぶりの更新です。派遣から半年が経とうとしています。活動も忙しくなってきてなかなか時間を取れませんでしたが、また再開したいと思います。私は首都の学校に配属されて理科実験の指導を行っています。私の学校の一日を紹介します。

 

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高学年校舎。平屋立ての校舎が多い。 トタン屋根なので、雨の日は先生の声が聞こえないこともある。

エチオピアの学校の一日

8:20    フラッグセレモニー

8:30-9:15  1限目

9:15-10:00   2限目

10:00-10:45    3限目

10:45-11:00   中休み・・・子どもたちはだいたいここでお弁当を食べる。

11:00-11:45    4限目

11:45-12:30    5限目

12:30-13:30 昼休み

13:30-14:15    6限目

14:15-15:00 7限目

 

 アディスの学校は普通7限までしかありませんが、うちの学校は特殊で、月水金曜日は8、9限目まであります。朝のフラッグセレモニーは、エチオピアの人たちが非常に大事にしているもので、国旗の掲揚が始まると歩いている人もピタッと止まって、国旗掲揚に参加します。 

 エチオピアの小学校にはGrade1から8までの子どもたちが在籍しています。日本では小学1年生から中学2年生に相当する子どもたちです。1クラスの人数は多く、50から60人ほどです。落第制度もあり、学年末の成績が悪いと進級できないこともあります。そのため、明らかに年齢の異なる子どもたちが同じ教室で授業を受けていたりします。

 

思うこと

 約半年エチオピアの学校を見てきて感じたことを書きます。少しネガティブな内容が多いですが、エチオピアの現状として見て頂ければと思います。 

1、業間休みがない

 これはエチオピアの学校の大きな課題かと思いますが、業間の休みはありません。前後の移動に5分使うとしたら授業時間は正味35分になります。これでは、授業を作るのは難しく、ましてや理科実験を行うとなるとほとんど授業になりません。

2、課外活動がない

 多くの学校では、クラブ活動や課外活動は一般的ではありません。私が小学・中学生の頃は課外活動が大好きでしたから、こちらでは生徒にそういう機会が与えられないのは残念です。生徒指導・課外活動に労力を費やすという教師の意識はないように思います。

3、教師のモチベーション

 エチオピアの学校の課題は何と言っても教師のモチベーションの低さにあります。授業がない時の遅刻早退は当たり前で、職員室で寝転がっている先生もいるくらいです。しかし、これには大きな原因があります。それは、教師の賃金の安さです。日本円では1万2千円ほどしかありません(その1/4から半分は家賃でなくなる)。日本では、聖職とも言われ、中間層以上の社会的地位・賃金が確保されていると思いますが、この国の教師はおそらく下層に位置します。そのため、教師は次の職までのステップアップでしかなく、長く続ける教師はあまりいません。転職が多いのでノウハウが蓄積されていかない原因にもなっています。これではモチベーションが上がらないのも当然だろうと思いつつ、教育がしっかりしないと国の成長はあり得ないと思うので、政策として教師の待遇改善がなされるのを期待します。

 

 こんな一日を送っています。元私立学校ということもあり、エチオピアの学校としてはかなり恵まれた環境にあります。色々と日本と違うことで大変な時もありますが、なんとか適応して活動しています。

 

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新校舎は割ときれい。首都アディスでは、4から5階の高層建て校舎も見られる。

 

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新校舎の教室内。一応、蛍光灯があるが、つかない。