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エチオピアの首都アディスアベバにて、理科教師として活動する青年海外協力隊員のブログです。

エチオピアの主食、インジェラ

  エチオピアの主食はクレープのように薄く広げて焼いたインジェラです。 クレープというと美味しそうに聞こえますが、非常に酸味が強く、インジェラを知る日本人からは「ぞうきん」と呼ばれ恐れられて?います。

 我々27年度2次隊もエチオピア到着直後に意気揚々とインジェラを食べましたが、予想よりも酸味が強く、正直、今後が思いやられました。 しかし、1週間後には「あれ、ちょっとうまいんじゃね?」となり、約2ヶ月が経った今、配属先での昼食は毎日インジェラを食べています。酸味に慣れてしまえば、一緒に食べるワット(後述)の味を楽しむ余裕もでき、非常に美味しく感じています。

インジェラの作り方

 作り方は結構、簡単です。ホームステイで教えてもらった伝統的な方法を紹介します。数日分はまとめて作って専用の容器に入れて保存します。

①テフと呼ばれる穀物をすりつぶして粉にする。

②テフの粉を水で溶いて、イーストを加え約3日間発酵させる。

③その液をインジェラ焼き機に広げて焼く。  

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上段:インジェラ用の鉄板でインジェラを作る様子。現在は電気の焼き機もある。

下段:焼き上がったインジェラ。出来上がりは黄色だが、時間が経つと灰色になる。

   インジェラの目(穴)が出来るように焼くらしい。

 

インジェラのおかずと食べ方

 インジェラは、ワットと呼ばれるおかず?(シチュー)と一緒に食べるのが一般的です。大きいインジェラを端から千切って、それでワットを巻いて口に運びます。基本的には右手だけでこの動作を行います。インジェラはビタミンが豊富ですが、ワットの方は油の量がかなり多く健康にはあまり良くないようです。それから、基本的になんでもバルバレと呼ばれる唐辛子を粉にしたものを料理に入れるので、結構辛いです。

主なワットの種類

・バイヤイナット(野菜を中心に色々な具材がのったもの)

・フルフル(インジェラを千切ってワットに入れたもの)

・ティブス(牛肉を焼いてソースと和えたもの)

・シュロ(豆の煮込み)

・クットフォー(牛の生肉と大量のバターで和えたもの、特別な場面に出されるらしい)

番外編

・パスタ(ミートソース、パスタを少し短く切って、インジェラで巻いて食べます)

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左上から時計回りに、バイヤイナット、フルフル、ティブス、シュロ、クットフォー、パスタ。